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まさに鍋の底が抜けたような豪雨に東京が見舞われた夜。
深夜の緑道をテクテクと歩いて、昨晩深酒したバーへ。
酔っぱらって忘れてきた財布を取りに行く。
いつでもジーンズのポケットに入れっぱなしの革の財布は、ところどころ変色していて、擦り切れていて、それからちょっと臭い。
財布を受け取って店の外へ。
タバコに火を着けて、また雨の中をテクテク。
しばらく歩いて、短くなったタバコを腰にぶら下げた灰皿へ。
と、手のひらが猛烈に熱い!
なんで?
見ると、筒状の灰皿の底がない!
底の抜けた灰皿の蓋を開けて吸い殻を入れて、そのまま灰皿を持った手のひらに火のついたタバコを落としたってわけ。
霧雨の中をくわえタバコで渋くキメてたはずなのに、気がつくと道ばたにうずくまって、水浸しのアスファルトで手のひら冷やしてんの。
まぁどうでもいいんだけれど、けっこう気に入ってたんだよな、この灰皿。
蝶番や内側の蓋を押さえるスプリングのトコなんてしょっちゅうオイル差してたし、金属の筒の断面
だってヤスリで面取りしてたのになぁ。
ストラップだって革と鉄のリングで自作したし、蓋を留めるラッチなんて、メッキが剥げていい具合だった。
底だって、ガキッと傷が付いてて渋かった。
同型の新品を買って、ねじ込み式の底蓋だけを流用するか。
はたまた全然違う新しい灰皿を買うか。 (タバコをやめるか)
この2つ(3つ)しかない。
金属のムク棒から削り出すって手段もあるけれど、たかだか灰皿にそこまでってのもなんだし。
そもそも旋盤もフライスもタップダイスもない。
新しい灰皿買いたいって言ったら、怒るかな、カミさん。
「新しい灰皿買わせてやれよ!」 「新しい灰皿を買わせてあげて!」
そんなメッセージは、ぜひBBSへ。
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