青山に行って (2004.4.21)
仕事の合間に、Hondaウエルカムプラザ青山で行われている『加藤大治郎メモリアル展』に行った。
ショウルームの片隅に献花台と芳名帳が備えられ、数枚のパネルと八耐優勝マシン、WGP250優勝マシンが展示されているのみ。
平日ということもあって、若い男性二人組とカップル、それに女性が一人だけでパネルを見上げていた。
マルチスクリーンでは、生前出演した日テレ『MOBI』のVTRが上映されている。
まぁ、こんなものなのだろう。
若井の時を考えれば、それでも人が集まるだけマシなのかもしれない。

芳名帳に書かれたメッセージは、九分通り「ありがとう」というもの。
これが僕にはピンとこない。 「感動をありがとう」なんてセリフ、勘違いも甚だしい。
世界最高峰のアスリートが、「今日はいっちょオーディエンスを感動させてやろう」なんて甘っちょろいコトを考えているハズがない。
そんなコトを考えながら、カウル同士がぶつかり、ラインがクロスし、一瞬の隙を突こうと背後に迫るライダーの気迫を背中に感じながら走り続けられる人間が、存在するとも思えない。

寂しいけれど、僕らはチケットを買ってサーキットに集まる、ただのファンだ。
トップライダー達との距離は、果てしなく遠い。
僕たちには決して届かない至高の域。
だからこそ、その走りに魂が揺さぶられる。

いなくなって寂しいよ、加藤。


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