倅とオートバイ (2004.8.5)

実際、このところ倅のバイクへの関心の高さたるや並々ならぬ ものがあり、バイク馬鹿のオヤヂとしては、何はさておき嬉しい限りなのでR。
何しろ、左右に広げた拳をグッと握りしめて、上目づかいに前を睨みつける。
で「ブゥーン、ブゥーンッ!!」と叫びながら緑道を駆け出すわけ。
ねぇ、バイク好きなオヤヂなら誰もが夢見る理想の息子じゃんか、ウチの倅。

それまでもバイクに関心がなかったわけじゃないけれど、ここへ来て急にはっきりと興味を示すようになったのは何故か。
それは『仮面ライダー』なんだな。
古いビデオテープを整理していたら、仮面ライダーの主題歌集が出てきたの。
一号二号あたりから、ほとんど観たことのないブラックとかまでのオープニング映像ばっかり集めた、まぁ子供向けのビデオ。
なんで僕がそんなビデオを持っていたのかは別として、どうやらこれがハマったらしい。

「大きくなったら仮面ライダーになる」と堅く心に誓った倅は、外出時にはバイクに乗る練習を欠かさない。
といっても、例のフォームで爆音を口ずさむという可愛い練習だけれど、本人の表情は結構真剣だ。
もう、仮面ライダーさまさまだよ、ホント。

で勢いづいて、この会話。

「パパ、鈴鹿に行ったの?」
「そうだよ」
「鈴鹿に何しに行ったの?」
「オートバイのレース見に行ったんだよ」
「鈴鹿に仮面ライダーいたの?」
「いたよ。パパ会ったもん、仮面ライダー」
「遊馬も鈴鹿行きたい」
「じゃぁ来年は遊馬も一緒に行くか」
「遊馬、仮面ライダーになって、パパと一緒に鈴鹿に行く」
「じゃ、いっぱいゴハン食べなきゃな」
「遊馬いっぱい食べて大きくなってパパと一緒に仮面ライダーになるよ」

最後にゃ訳が分からなくなるけど、もうとろけそうな会話でしょ。
何度もなんどもしつこく繰り返されるの、これ。

昭和43年生まれの僕にとって、一号二号あたりはそんなにリアルじゃない。
多分しっかり記憶に残っているのはV3以降だと思うんだけど、それにしたって親子二代に渡ってバイクへの憧れを植え付けてくれるんだから大したもんだよね、仮面 ライダーって。
なんだか大きいばかりで動きの鈍いウルトラマンに比べて、こう、ピリッとしてんだよね、仮面 ライダーはさ。
しかも変なビームとかじゃなくて、肉体勝負ってトコが潔いし。
で、基本的には独りきりで戦うじゃない。
最近のはどうか知らんけどさ。

そうそう、色々と意見はあるだろうけど、ホントに鈴鹿には仮面ライダーがいたんだよ。
仮面ライダーブレイドが出場していたんだ。
前夜祭は仮面ライダーショーだったし、スタート前のパレードだって、先頭は仮面 ライダーだったんだぜ。
来年も仮面ライダーチームが出場するといいな。
監督は宮城だしな。
倅も観たがっているし、ひとつよろしく。

で、倅との会話の続き。

「大きくなったらパパのバイクやるよ」
「じゃぁ、青にしていい?」
「え、色塗るの?」
「うん」
「黒じゃダメなの?」
「うん。遊馬、黒嫌いなの」

空の色にしたいそうです。



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